健育祭市場マスコット:たぬきとねこの紹介
健育祭市場には、たぬきとねこがおります。

この二匹は、健育祭実行委員会の事務局を置いている「古民家ごんばち」にいます。ぜひお越しの際には、この子らを見ていってください。
1 たぬきの出身地
まず、たぬきの出身を紹介したいと思います。

いわずもがな、滋賀県甲賀市信楽町です。信楽高原鐡道の終点駅で、大小たくさんのたぬきがお出迎えしてくれます。
ドラマ『スカーレット』が放映されてから、ブラタモリをはじめ、いくつかの番組で紹介されていますね。
以前にたぬきの陶器が既製品でみんな顔同じだよと聞いてから、どこかに個性ある顔立ちのたぬきはいないのだろうか?と調べてみると、やっぱりたぬきを発案した本家があると見つけました。
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紫香楽ラボ たぬきや総本家「狸庵」
それじゃ、本家を訪ねてみようと思い立って、信楽の観光協会で場所を聞くと、なんと駅から窯元まで歩けない距離の遠さ。。。あ、こりゃだめだと泣く泣く断念して、代わりに紹介された、一番よく取り扱ってる卸店へ。
卸店で「個性あふれるたぬき、いますか?」と尋ねると、最近精力的にたぬきを制作しているのは、総本家狸庵から独立した弟さんが始めた「古狸庵」だよ、と教わりました。
お店の玄関にずらりと立ち並ぶ古狸庵さんの狸たち。その中で、「仲間になりたそうな顔をしている」のを連れて帰ってきたのが、古民家ごんばちにいる狸です。
「たぬ~ん」と命名しました。
ちなみに、遠くて訪れるのを断念した古狸庵さんの窯元を調べると、こんな方でした。
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2 ねこの出身地
古民家に来たねこは、アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』の舞台になったまちで生まれました。

この大きな猫が出迎えてくれるまち、愛知県常滑です。
常滑の招き猫を制作している窯元に伺いました。

屋号「梅月」を冠している冨本人形園さん。招き猫をみると、梅をちりばめた模様の前掛けが特徴です。さきほどの大きな猫も制作に携わったそうです。電話を入れていなかったのですが、招き猫を見せていただけませんか?とお願いしたところ、ちょうど人が少なかったにも関わらず中に入らせていただきました。本当にありがとうございました。
入ってみると、こんなにたくさんお招き猫たちがお出迎え!
いろいろな種類を制作されている梅月さん。どの猫もかわいいので、とても悩みました。う~ん、う~んと悩んでいると、工房の中も見てみますか?とありがたいお声がけ。ぜひ!とお願いして、猫たちの制作現場を伺いました。そして、ちょうど良いタイミングで、あまり見る機会の無い瞬間がこちら。
ちょうど窯で焼きあがった猫たちです。いっぱいいますね!大きさも姿もいろいろです。この白い猫たちを、手作業で一つ一つ色を塗り、絵柄と文字を書いていくのだそうです。
たくさんいる猫の中から「仲間になりたそうな顔をしている」のを見つけ出して連れて帰ってきたのが、古民家ごんばちにいる猫です。
「ま~にゃ」と命名しました。
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2020年8月にお話を伺って驚いたのですが、常滑の招き猫を制作していた二軒の窯元のうち一軒が店仕舞いするそうで、梅月さん一軒になってしまうそうです。
信楽のたぬき、常滑のねこ、昔から身近にいた縁起ものたちが、少しずつ数を減らしています。
古民家ごんばちでは、そんなたぬきやねこが、楽しい仲間たちとして暮らしている姿を紹介していきたいと思います。